表3 項目間の関連性(独立性の検定結果)

が正であれば二つの項目は独立で、負であれば何らかの関連があるという帰無仮説の有意性(P値)である。
これら二つの検定結果に一致が見られ、項目Cの「眠気」との関連があるのは「漁業種類」「操業時間」「睡眠時間」「操業計画」「疲労の自覚症状」「計器」であり、項目Eの「疲労の自覚症状」に関連があるのは「操業時間」「睡眠時間」「眠気」「快適性」であることがはっきりした。
次に漁業環境と漁業従事者の自覚的疲労感および眠気との関係について「疲労」または「眠気」を外的基準、操業時間、船内の快適性、操業計画等の漁業環境に関する項目を説明要因とした数量化理論二類を用いた要因分析を行った。
図4 カテゴリー数量による疲労の要因分析

疲労に関する結果を図4に示す。横軸のプラス側は「目の疲れ」等の神経感覚的症状、マイナス側は「腰の痛み」等の身体的症状に関係があると解釈する。従って図はそれぞれの疲労症状に影響を及ぼす漁業環境要因の度合いを示している。すなわち疲労の神経感覚的症状には「船内温度」「照明」「無線